奇跡なんかいらない この手で掴み取るだけさ

年末に向けてめまぐるしくなっていく毎日、クリスマスに楽しみがあるからと踏ん張って、なだれ込むようにして24日を迎えた。

 新大阪行きの始発の新幹線に乗り込んで、それでもまだコンサートに行くという実感は湧きそうで湧かなかった。でも、少し頭が興奮していて眠くても眠れなくて友達と話し続けた。

 

久しぶりに大阪の地に降り立つ。もう何度来たことか分からないけど、大阪の街はいつだってワクワクする。

大阪の友達と合流してグッズの列に並んだ。どんなに寒くてもどんなに長い時間並んでもこの時間は結構楽しくて、意外とクセになる。友達は並びながら勉強をしていた。勝手に覚えたよ、プロテオグリカンと膵アミラーゼ。がんばれがんばれ。私はその横で絵しりとりをしていました。画伯VS画伯 ファイッ!絵を描けるようになりたい。

開演までの時間、ご飯を食べに行ってそこでまた新たな出会いがあった。同じものを好きってだけで、距離を超えて、年齢の壁も超えてこんなにたくさんの友達ができるなんて数年前には思ってもみなかった。ジャニーズWESTを好きになってよかったって思うことのひとつだ。

 

開演時間も迫っていざ会場に入ってみると広くて少し驚いた。そうだ、これがドームだ。クリスマスムード全開のセットがかわいらしかった。

公演中は、とにかく嬉しくて心が温かかった。デビューの時のことを引っ張り出すはあまりよくないのかもしれないけど、あの時の悲しみの涙がちゃんと、嬉しさの涙で洗い流されたみたいな、そんな気持ちになった。

何度思ったことか分からないけどやっぱり、

「奇跡なんかいらない この手で掴み取るだけさ」

なんてかっこいいことを歌詞のまま終わらすんじゃなくて、体現してきたのがジャニーズWESTっていうアイドルなんだよなぁ。

そしてその手で掴み取ったものが今、この時間なんだよなぁ、と思ったら涙はもう制御不能だった。

過去、現在のジャニーズWEST7人の姿、そして未来へ向かって力強く進もうとする7人の姿が余すところなく堪能できた、そんな公演だった。

 

25日は軽くロケ地巡りらしきことをしてから、夜公演にお邪魔した。

重岡くんが挨拶で「自由で素直なライブ、仕事を頑張りたい」と言っていた。重岡くんはいつも私の進みたい道をその眩しさで照らしてくれているみたいだけど、やっぱりこの日もそうだった。重岡くんの様に生きたいなぁと思う。重岡くんは私の想像通り、泣かなかった。笑っていた。漠然と、笑っていなきゃいけないなぁと思って、泣きながら精一杯笑った。

新幹線の都合でAll My Loveを背に聴きながら会場を出た。 年々涙脆くなるなぁと苦笑いしつつ、いつもよりなんとなく輝いて見える世界に頬を緩ませながら東京へ向かった。

 

生まれてきてから、一番幸せなクリスマスだった。ここまで頑張れたのはこの日があったからだった。ジャニーズWESTを好きでよかったと心から思えた。

 

2017年、始まって一週間。なんと体調を崩して、行くはずだったなうぇすとのコンサートを泣く泣く手放し、暇になって文章を書いています。重岡くんの言う通り健康第一、ですね。初詣にも行けていないので、治ったら神社にジャニーズWESTとお世話になっているみんなの活躍と健康をお願いしにいこうと決めた。